大浮世絵展

 photo by pakutaso.com
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少し前になりますが、「大浮世絵展」を山口県立美術館で観て参りました。びっくりの人出で、あまりじっくり観ることはできなかったのですが、やはりさすがの内容でした。
いろんなところで眼にしていてお馴染みの画がたくさんありました、で、実物を観て目が覚める感覚、胸を突かれ通しでした。

「東海道五拾三次」や「富岳三十六景」の色の美しさ!構図の大胆さ!迫力!
ドキッとします。気持ちいいです。こりゃあ海外でももてはやされるわ、と思います。迫力と言えば歌川国芳の「相馬の古内裏」。あと、山口晃さんの「ヘンな日本美術史」にも掲載されていた月岡芳年の「芳涼閣両雄動」。これはめっちゃくちゃカッコいいです。実物スゴいです。あとから印刷物を見直すと、(残念ながらどうしても)やはり違いがはっきりします。生舞台と録画の差にも似たものがあります。

いや、平日に行くべきでした(笑)。
美術館も、平日夜開館なんかを考えて下さらないかなあ。
土日はともかくいつも混みすぎるので、社会人には辛いのです。
ともあれやはり、足は運ぶべき、なのであります。

2014年8月時点で東京、名古屋、山口と巡回した「大浮世絵展」は終了しております。
サイトはまだ開いているようです。
現在は、「クリーブランド美術館展-名画でたどる日本の美」が東京会期のあとを受けて、九州国立博物館で開催中(7月8日から8月31日まで)。
また、「ボストン美術館浮世絵名品展・北斎」が、北九州市立美術館分館で催されています(7月12日〜8月31日)。こちらは次は、東京上野の森美術館へ行くようですね(9月13日〜11月9日)。

Mel
人文探検家。日本とヨーロッパが主な守備範囲です。 福岡市在住。 作家、文筆家。小さなネット古書店主で映画監督のたまご。 「東雲ゆう」の名前で、「劇作スタジオアリドラーテ」を主宰。演出家、作家、役者として芝居作りもしています。

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