写真は定番、山口市は瑠璃光寺五重塔です。
国宝。
もうずっと昔に、最初に見た時から、わたしの心を捉えて離しません。ショッキングな出会いでした。
先日の山口訪問時も、当然のように観に行きました。今回は少しらくに着いた。
うっかり暑い時に、山口駅周辺から歩いて行くとちょっとこたえます(笑)。すこおし遠い。
さて。
おととし夏から続けている年に二回の山口市定例詣で、この六月も行って参りました。
この時期のお目当ては、一の坂川の蛍です。
今年も圧巻の多さで夢のようにきれいでした。
川沿いを歩いていればふわふわいくらも目の前を横切りますしね。
蛍の光が、鼓動のようだと言った人が居ます。
まさにそのとおり、息づく光です。
蛍はうまく撮れないので、定宿、湯田温泉は西村屋さんのブログにリンクします。
きれいな写真が載っています。
この旅に絡めて、いくつか記事を書こうと思います。
まずは「五重塔」について。
表題写真に致しました「瑠璃光寺五重塔」の由来、詳細については下記に情報がございます。
「日本三大名塔のひとつに数えられることも」「大内文化の最高傑作」との言葉も見えますが、となると、「大内文化」って?と気になりますねえ。
山口市観光情報サイト<西の京 やまぐち>
瑠璃光寺-Wikipedia
こんなすてきなものが!
次は「五重塔」というものについてのリンク二例。
当然のように塔には意味と思いが込められております。
奥が深い。
もう少し細かく追ってもみたい。
そして最後は幸田露伴の小説「五重塔」。
今回この記事に合わせて読んでみました。
文語体なので慣れないうちは読みづらいかもしれませんが、リズムが良いので一気に読めます。
「人」の描写についてはこれは丁寧かつ的確な「ありのまま」が書かれていると思いました。
人間を超えた創作への想い、とかエゴイズム(?)とか、今は懐かしいけれど思い出すときっと佳く生きられるのではないかと思わせる心意気とかいろんなものが書かれていて「写実」という言葉とはすれ違いそうですがそれでもなんて「ありのまま」に書いてあるんだろうと感じたのです。
一方、読み終えてイメージとして胸に残るのは、人の手により生まれながらその「人」と離れて屹立する、美しい五重塔の姿なのでした。
まさに「五重塔」を描いた小説だったのでしょう。