昨年末の読書会忘年会で「今年の一冊」としてプレゼンさせていただいたのがこちら、
藤森照信×山口晃
「日本建築集中講義」。
建築史家にして建築家の藤森センセイと、平成の絵師山口画伯が十三の日本建築を訪れ、その建築について語る対談形式の本。取材の様子は画伯の四コマ漫画にてレポートされますが、それがまた楽しい。
語り口も絶妙、ネタとなる藤森センセイの言動もナイス。
なにせ本の帯に、「センセイ!こ、今度は何を!?」と書いてありますから(笑)。
というわけで明るく読めますが内容は当然のように深い。
知識量、見識には圧倒されますし、
プロの経験と志から来る鋭い視点、感覚がさらさらと綴られていて、まともについていこうとすると本当に大変。
でもそうして知識への扉を開かれてわくわくしますし、
新しい考え方感じ方アプローチの仕方を知って、視界が広げられたと思うのです。
少し砥いでいただいた感じ。
さらに、やっぱりじかにその場に立ってこの目で見て、感じたいなーと当然のように思います。
おふたりが訪ねた建築はこちら。
・法隆寺(奈良県)
・日吉大社 (滋賀県)
・旧岩崎家住宅(東京都)
・投入堂 (鳥取県)
・聴竹居(京都府)
・待庵(京都府)
・修学院離宮(京都府)
・旧閑谷学校(岡山県)
・箱木千年家(兵庫県)
・角屋(京都府)
・松本城(長野県)
・三溪園(神奈川県)
・西本願寺(京都府)
行く。
きっと行く。
ところでこちらは、「なごみ」という雑誌に連載されていたもののようですね?
出版社の名前が「淡交社」さんだというのもなんだかいいな。
ネットで検索していましたら、
この本についてのすてきなレビューを見つけましたので、リンクしておきますね。
藤森先生の他のご本にも目をつけているのがあるけれど、
次にはひとまず、山口画伯の「ヘンな日本美術史」をゲットしてますので、そちら読んでみたいと思います。
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「日本建築集中講義」 藤森照信×山口晃
淡交社さんのページ
アマゾンのページ
hontoのページ