来年上演予定の新作脚本を書くため、資料に当たっておりますが、なかなか膨大です(笑)。
この頃はそのうちのひとつ、「西周伝」を読みかけております。
幕末から明治にかけての洋学者「西周(にし あまね)」について、親戚筋に当たる森鴎外が書いたものです。
西周の資料を探していて、鴎外の名前がいきなり出た時はちょっと驚きました。
そしてこのたび、全集に入っているこれを読み始めたのですが、まず最初はあまりの読みにくさにさっさと挫折しかけました(笑)。だいたい、最近読んでる資料の類いは読みやすいとは言えないものですが、これはレベルが違いましたよ(笑)。
でもまあ、いつものことですが、なんとか粘っていれば読めるようにはなってきます。
そもそも伝記の冒頭というのは読みにくいもので、そこを通過(スルーとも言う)すると、内容としても面白くなってくる。今は、初の外遊成ってオランダに向かうものの船が座礁して遭難して虫に悩まされたり、船酔いにひとりだけ耐性あったり、麻疹が流行ったと聞けば残した妻を案じてみたりのくだり。生き生きしていて楽しいです。その前には藩から脱走して周りに心配されとりなしてもらったり、なかなかやってます。盟友、津田真道も出て来て、ドラマか小説のようです。
今回の脚本は幕末明治の洋学者がテーマですが、単に脚本の資料集めに留まらず、この先研究していきたいなー、と思わせられてます。かなりオモシロいですよ。
やってるうちに、どんどん裾が広がって、大変なことになりそうですが・・・。